薬術の魔女の結婚事情

相性結婚


 虚霊祭の日、二人は逸れないよう手を繋ぎ街を歩いた。

 問答を行う人々を眺め、宮廷にたどり着く。


 ——そして。


「……私は、貴女を幸せに出来る自信が有りませぬ」
「うん」
「以前の様に貴女の自由を奪うかもしれませんし、貴女を悲しませたり、怒らせてしまったりするでしょう」
「ん。まあ、わたしもきみを悲しませたり、怒らせたりすると思うよ」
「それでも、私と共に歩んで下さいませんか」
「うん、もちろん。約束だよ」


 二人は、『相性結婚』という制度で結ばれた。




 これは、とある制度に巻き込まれた二人の、歪な恋愛話。


 薬術の魔女の結婚事情。


(おわり)
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嘘つきなんて大嫌い。 恋愛なんか、キョーミない。 アタシには家族とか友達とか それだけでいいと思ってたのに。 ーー 注意! ヒーロー側のはずの男が恋愛をゲームと思ってるクズです! あと変態じみた言動があります。 もうひとつ、ヒロイン側の話が終わったら、ヒーロー視点の話が始まります。多分ヒロイン視点とほぼ同じ長さ。 今のところタグ詐欺してますが、後半のヒーロー視点でタグ回収すると思います多分。 よろしければ、読み比べとかして、二人の思考の同じところ、すれ違ってる部分など見て楽しんでもらえると幸いです。(少し遠い未来の話)

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