【極上溺愛】エリート鬼上司は無垢な彼女のすべてを奪いたい
 賢人さんはどちらかといえばお酒に強い方らしいけれど、普段は私に合わせているのかそんなに飲まない。だから酔うほどにアルコールを摂取したのはきっと久しぶりだろう。

 正体をなくしている姿を見るのは初めてで、ちょっとだけ新鮮だ。

 ふらつく大きな体をどうにか誘導してリビングのソファに横たわらせた。冷蔵庫からミネラルウォーターのペットボトルを取り出しグラスに注いで持っていく。

 半分夢の中にいる彼は赤い顔をしているけれど、気分が悪そうな素振りはなく、ふわふわと気持ちよさそうだ。

 そんな彼に水を飲ませてから、ふうと息をついた。

 ソファ脇に座り込んで周囲をぐるりと見る。

 広めの1LDKの部屋には私の荷物もいくらか置いてある。ここでふたり暮らしができたらいいなと思っていたけれど、賢人さんの考えは違ったらしい。

 ――本格的に一緒に住むのなら、きちんと筋を通してからにしたい。

 プロポーズをしてくれたクリスマスの夜、このマンションに帰ってきてから賢人さんはそう話してくれた。

 ――和花とずっと一緒にいようと思っていたし、男として責任を取りたかった。

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