【極上溺愛】エリート鬼上司は無垢な彼女のすべてを奪いたい
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賢人さんが予約してくれていた旅館は和菓子屋の通りをまっすぐ川沿いに進んだ先にあった。
「こちらのお部屋でございます」
広い旅館のエレベーターを降り、スタッフに案内されてたどり着いたその場所はモダンな和洋室になっていた。
「うわ、広い」
十五畳ほどの空間にクイーンサイズのベッドが二台ぴったりと並び、その正面に縁のないおしゃれな琉球畳の和室スペースが広がっている。
部屋の一面は床から天井まで大きな窓が嵌められていて赤やオレンジ色に美しく色づいた山の紅葉が見渡せた。その手前のウッドテラスを見て思わず歓声を上げる。
「すごい! 露天風呂!」
山に向かって突き出したウッドテラスには百二十センチ四方はありそうなヒノキの湯舟が置かれていて、絶え間なくお湯が注がれていた。
「もしかして温泉ですか?」
「ああ、せっかくだから露天付きにした。寝る前とか朝とか、紅葉見ながらゆっくりできるかなと思って」
「いいですね!」