先輩の愛に溺れながらずっと
「へぇ〜〜〜。」

「いやっ、でも私は佐原くんのことなにも思ってなくて。だからっ」


大丈夫ですっ。って言おうとしたら


「とにかく抑えきれないからキス、するね。
嫌だったら逃げて───── 」


していい?じゃなくて、するねなのか……

するね、なのか。強引だなぁ。この場に似合わず呑気にそんなことを思っていると次の瞬間にはもう口には柔らかい感触が伝わる。



「んんっ!……っや……っ、んっ」


逃げてって先輩が言った通り先輩は私を逃げれないような体制にはしてなかった。



でも、逃げれない。

ううん。逃げようとしない。体が……

甘い刺激に体は限界で息は苦しいのにもっともっとと言っているように疼きを残していく。

甘い痺れに体が敏感になっていく。

「んぁっ!…ゃつ、ん、」


抵抗しない私に先輩のキスは激しくなっていく。


「はぁ……っ、んぅ……」


苦しさが限界を超えて口を開けると、口の中にスッと舌が入り込んできた。

「ん………ぅ……っ」

今まで感じたことのない甘い甘い刺激に体がおかしくなる。

苦しくてやめてほしいのに、欲しがっている。

溶けそう…っ。
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