五年の想いを抱えて
2人で母校に向かう道をおしゃべりしながら歩く。

「慎也は数学だっけ」

「うん」

「そっか。高校生にモテちゃうかもね、慎也イケメンだし。教え方もうまいもん」

「まさか」

「うれしくないの?」

「うれしいけど、それ以上はないかな」

「そっかあ」

そんなことを話している間についてしまった。

私の担当クラスと慎也の担当クラスは隣。

「じゃ、頑張ろ」

私は隣のクラスに入っていく慎也を横目に私は教室のドアを開けた。
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