五年の想いを抱えて
「三浦玲です。教科は社会を担当します。短い間ですが、仲良くしてもらえると嬉しいです。よろしくお願いします」

一番最初の挨拶はそこそこにうまくいって、担当するクラスの生徒たちもニコニコしてくれていた。

昼休みたまたま教室に入ったら女子たちに囲まれた。

「ね、先生って隣の江藤先生と付き合ってるの?」

「え、慎也?ないない。友達だよ」

「えー、ほんとー?」

「ほんとだよーただの友達」

「俺たちってただの友達だったの?」
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