恋に気づいたら

忙しいのが今日はありがたい。

自分の仕事を淡々とこなす。

「…館山さん、どうぞ」

今はどう接すればいいのかわからない。

「だいぶ動き具合いいですね」

必要な話だけするようにしている。

向こうも何か言い出そうだったけど、こちらの雰囲気を汲んでくれたのか、静かなままリハビリが終わった。

「…ー」

こっちが顔を上げるタイミングでありがとうございました、と帰ってしまった。

『何かしてたらごめんね』

耳元で聞こえた。

私は何がしたかったんだろう。
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