恋に気づいたら

こんな日でも朝はやってくる。

目をきちんと冷やしておいたから、腫れたりはしていない。

でも、結局どうすればいいのか答えは出ていない。

「おはようございます!」
いつもギリギリにくる華が今日は早めに来ていたようだ。

「ごめんなさい!」
開口一番謝られるからこちらも焦ってしまう。
「おはよう、どうしたの」

こっちが焦っていると
「昨日のリハビリしてるのを見て、私余計なことをいったと思って。
先輩、プライベート分けてると思ってたけど、すごく楽しそうだったから…
いい雰囲気だったし、私は嬉しかったんです」

意外な言葉に固まってしまう。

「就職して、何もわからない私に根気強く教えてくれて。
彼氏の話もしたことないし、聞いたことないから…あんまりそういうの好きじゃないんだと思ってて。
こないだ見かけて、先輩が幸せそうで…でも、昨日…ぎくしゃくした感じに見えて。
私が余計なことを言ったから…」

泣きそうな顔をしている華を見て、私のことを慕ってくれていることを気づかなかった罪悪感と、嬉しさと。

「ごめんね、ありがとう」

頭を撫でると華の目からポロッと涙が出ていた。

「泣かないで」

こちらも困ってしまう。

「…すいません、ホッとしてしまって…」

お互いのわだかまりもなくなって、今度ご飯いきましょう!!と誘われたので、行く!と返事をしてお互い仕事の準備を始めた。
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