恋に気づいたら

ゴミを捨てて、近くの港が見える公園によった。

階段を降りて、下の海が見えるところに行く。
一段先に降りる彼。私の彼氏…彼氏なんだね。
初めての彼氏という響きにムズムズする。

浮かれてたからなんだよね。
あ、と思ったら踏み外した。
バランスを崩した。
やばっ、と思ったら。

「…っ」

彼に抱きかかえられる形になっていた。

「危ない…こないだもだけど。
あなたが思うより、こっちはすごく焦るからね。気をつけてね。
俺がこうやって守れればいいけど。
そうじゃないときもあるんだからね」

真剣なトーンで話されて、なにやってんだ、私…と反省する。

「ごめんなさい…館山さんのこと見てたら踏み外したん、」

です、まで言えなかった。
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