女流棋士はクールな御曹司と婚約したい
1章 桜花と翡翠
○桐蔭女子学園校門前。

黒塗りのベンツが停まる。

濃いグレーのスーツを着た如月翡翠が降り立つ。

(如月翡翠27歳、身長180センチ、細マッチョな感じ、短いサラサラ髪、清潔感漂う、誠実で真面目なイメージ)


吉野桜花は制服の群れを縫うように、ベンツに向かって駆け寄る。

(吉野桜花17歳、身長160センチ、清楚で華奢な感じ、色白、ふわりとしているが芯はしっかりしているイメージ)


翡翠「桜花。送っていく」

桜花「翡翠さん、今日は研修会がありますの」

翡翠「では、そちらまで」


桜花は礼を言い、翡翠とベンツに乗り込む。

ベンツは翡翠が運転手に行き先を告げると走り出す。



○校舎3階の窓辺。

女子生徒が校門前を見下ろしている。


女子A「如月薬品の御曹司で桜花の婚約者だとか」

女子B「へえ~。政略結婚?」

女子A「さあ、詳しくは知らないけど」

女子B「愛されているって感じだよね」
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