課長のケーキは甘い包囲網

「そんなことより……田崎すみれ」

「……はい」

「お前にこの俺の作ったケーキをやる。俺の気持ちだ……お前が好きだ。俺と付き合ってくれないか」

 私は驚いて立ち上がってこちらに来る課長をじっと見た。どういうことなの?元カノはどうしたの?

「……おい、どうして何も言わないんだ。今はしらふだぞ。だからもう一度キチンと告白してるだろ?」

「……あ、えっと。ありがとうございます。ちょっと聞いていいですか?」

「は?お前本当に変わった奴だな。想像とは違う展開だ」

「面倒だからハッキリ聞きます。昨日誰と会ってたんですか?」

 課長はびっくりしたように目を見開いた。

「お前、それどういう意味だ?」
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