忘れられないよ君は―初恋だけでは終われない―

44.求める側

『会いたいです』

 送ってから、亜美は何度もその文字を見ていた。

 返事はない。

「…………」

 画面を閉じる。

 けれど、少しするとまた開いていた。

『会いたいです』

 自分の言葉だけが残っている。

 今までも丈を呼んだことはある。
 待ったこともある。

 相談したいことがあって。
 聞きたいことがあって。
 話したいことがあって。

 だから会いたいと言った。

 でも今回は。

 ただ、会いたかった。

 先生に会いたい。

「…………」

 返事がほしい。

 会えるのか。
 会えないのか。

 それだけでも知りたい。

 なのに、何も来ない。

 また会えないのかな。

 胸の奥が落ち着かない。

 もう一度、画面を見る。

 やっぱり何も来ていなかった。
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