忘れられないよ君は―初恋だけでは終われない―
 スマートフォンが震えた。

「…………!」

 亜美はすぐに掴んだ。

 先生。

 そう思った。

 けれど。

 画面にあった名前を見て、指が止まった。

「…………」

 違った。

 丈じゃない。

 通知を開かないままスマートフォンを伏せる。

 先生からじゃなかった。

 それだけで、胸が沈んだ。

 亜美はまた入口を見る。

 来ない。

「…………」

 先生。

 まだかな。
< 368 / 426 >

この作品をシェア

pagetop