忘れられないよ君は―初恋だけでは終われない―
 昼休み。

 一人で座って、スマートフォンを開いた。

 通知が残っている。

 幸也。

「…………」

 昨日。

 丈に会うことばかり考えていて、開かなかったもの。

 亜美は少し迷ってから通知に触れた。

『この前のこと、ちゃんと話したい』

「…………」

 胸が痛んだ。

 あの日のことが蘇る。

 部屋で向き合ったこと。

 何も答えられなくなったこと。

 帰ってと言われたのに。

 幸也が自分から出ていったこと。

 怖かった。

 何を聞かれるのか。

 何を言われるのか。

 もし。

 もう無理だと言われたら。

「……嫌」

 小さく声が漏れた。

 それだけは。

 嫌だった。
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