忘れられないよ君は―初恋だけでは終われない―
 まだ高校生だった頃。

 幸也への気持ちが、自分でも分からなかった。

 だから。

 いつものように丈に聞いた。

『また会いたいんです』

『……うん』

『ピアノも、また聴きたい』

『うん』

『もっと話したいし』

『うん』

『もっと知りたい』

 自分の胸の中にあるものを。

 一つずつ。

 丈に話した。

『じゃあ、これって何?』

 分からなくて。

 答えを求めた。

『私……幸也先輩のこと、好きなのかな』

「…………」

 亜美の胸が鳴った。

 あのときと。

 似てる。
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