龍は千年、桜の花を待ちわびる
外伝そのニ : 黒鬼の章



国を救った英雄として、
五色(ごしき)の鬼は
桜和国の歴史に名を残すこととなった。


彼らの死後、
彼らが身につけていた水晶は
彼らの遺言により、
彼らが収めていた地の
彼らが住んでいた社へと
奉納された。



そしてその社は彼らの死後
数十年数百年経とうとも
街の守護神の社として祀られ続けた。




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