佐藤 しおりの幸せ探し〜揺れる恋

また、SNSをあげた香織は、熱々のたこ焼きを口に入れてメールを見ている。

「ふん、教えるものですか」

「どうしたの?」

「大地さんが、誰と、どこにいるか聞いてくるんです」

「あれだけ意味深に写真を載せていれば気になるよ。心配してるんだよ」

そう、香織は匂わせ写真を撮っているのだ。

「そんなことする意味あるの?」

今日の夜には、しおりもいないと知った零士により、一緒にいることを悟られると思うが…

「バレててもいいんです。ただ、私を試していた大地さんへの嫌がらせなんで、少しは、ハラハラすればいいんです」

男側の気持ちは、ありのままの自分を好きになって欲しかっただけなのだろうが、女側からしたら隠し事されていたことに傷ついていることがわからないのだ。

結局は、許しているのだが、2度と隠し事をさせない為に、香織なりのやり方で、明確に脅しているのだ。

今度、隠し事をしたら大地に見切りをつけると。だが、なんだかんだといいながら、香織から別れることはないのだろうとしおりは思う。

先に、フロントに荷物を預けた時に、香織は、ホテル名を伏せて、館内をSNSに載せていた。

まさか、それだけで追いかけてこれる男達がいるとは、2人は思いもしていないのだ。
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