今ドキの悪役令嬢は婚約破棄どころか、婚約しません!─せっかく傷物令嬢になったのに、顔が天才な俺様王太子が絶対、私を諦めない!─

アンが希望を夢見始めていると、保健室のベッドに丁寧に座らされる。かと思ったら、いきなり押し倒された。


ころんとベッドに寝転がされて、ミカエルがアンの上に跨った。


「ちょ!ちょっと何?!まだ何も話してないんだけど?!」

「抱く」

「待って待ってムリムリおかしい、待っていろいろあるでしょ話が!」


ベッドに押し倒したアンの上に跨ったミカエルは上着を脱いで、シャツまで脱ぎ始める。


(は だ い ろ ー!!)


全てに祝福されるミカエルが脱いで上半身の裸体を晒すと世界が喜んで保健室の壁も天井も窓も、窓の外の月さえ輝きが割り増した。


アンの猫目に恥ずかしさで涙が溜まり始めるが、両手で顔を覆ってもつい指の間から眺めてしまう。


これぞご尊体!


しかしアンはまだ納得いってない。

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