ふたりの道が重なるまで




『すみません。今日のことは何もなかったと思うようにします。』






『答えられないわけじゃない!でも、今はまだ何も言えない。』







後ろでそう叫ぶあの人の声は私の耳に届いていた。



そう。ただ耳に届いただけ。


私の心にも何も届いていない。





ポタっポタっ






頬から伝うこれは雨だよね?




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