ふたりの道が重なるまで




包み込んでくれるあの人の手、あの人の体温を躊躇なく振り払った。





『どうしてこんなことをするんですか?私たち1回しか会ってないですよね?桜子はあなたの婚約者ですよね?』







確かめたいことは桜子の存在についてだけだったのに、脳裏に浮かぶありとあらゆる質問が口の中から勝手に出てくる。








…………







どうして何も答えてくれないの?







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