【番外編】花火大会の記憶 ー星空の下、キミとの約束。

☆3

「綾羽ー!紗南ー!」


帰りのホームルームが終わった瞬間に教室を飛び出し、私は駐車場へと走る。

すぐに見えた、見覚えのある可愛らしい軽自動車に向かって声を掛けた。


「あ、なつ来た」

「なっちゃーん!元気ー?!」


車に乗っていると思ったら、車の陰から二人は現れて私は驚く。


「外にいたの?」

「たっつー先生と話してて」


綾羽の言葉と同時に、更に陰から、たっつー先生が現れた。


「えー、先生?出てくるの早くない?」

「俺今日、ホームルームじゃなかったからさ」


早くついて退屈していた2人がたっつー先生を呼び出したらしく、

先生は、友達のように笑ってその場を収めた。
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