【完全版】俺様幼馴染の溺愛包囲網
「な、なんだ?」
「だからー、麗ちゃんにうちに来てもらおうと思うの。これ、さっきも言ったよ?」

 麗ちゃん? 誰だ? 友達か?
 いや、それより!

「ユイコ、テッペイ、オキル! モット、チイサナコエデ、ハナセ!」

 せっかく寝かけてるんだ! 寝た子を起こすな!

 という意味を込めて、極力小さな声で言ったら宇宙人のようなカタコトのようになってしまった。

「大丈夫よー。この状態になったらもう起きないわよ。今日は外出したし、お昼寝したとはいえ疲れてるはずだもの」

 そう言って、パカンと口を開けたまま寝てしまった鉄平を片手で抱きながら、おっぱいをしまってしまった。手慣れたものだ。

 あーあ、隠れちゃったよ。

 でも、後で………………。

「ベビーベッドに寝かせてくるね」

 結衣子が戻ってきたら、風呂に入らせて、それからは大人の時間………。


 ◇ ◇ ◇
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