不遇な財閥御曹司は、政略妻に一途な愛を捧げたい。
お酒の力もあるのか、思わず、ストレートに言ってしまった。そしたら永眞さんは「……え?」と声を漏らす。やってしまった……!これ絶対失敗だ。
「あ、永眞さんはわたしのことそんなふうには見えませんよね。……年下ですし、すみません。忘れてください」
一気に目が覚めて、残りのワインを飲むと立ち上がった。フラッとしながらまずこの場から立ち去ろうと「お、おやすみなさいっ」とだけ言ってリビングの扉へと向かう。
「……待って、藍南ちゃん」
名前を呼ばれて後ろから抱きしめられた。