不遇な財閥御曹司は、政略妻に一途な愛を捧げたい。
4.異変と幸せ


 体を重ねてからというものの、永眞さんはスキンシップが多くなり家の中ならどこでもキスをするようになった。

 ……それに、甘い。


「藍南ちゃん、今日は髪、編みこみしてるんだね、今日も可愛いね」

「も、もう……永眞さん、朝からそんなこと言わないでくださいっ! それに、手どこ触ってるんですか」

「藍南ちゃんの可愛さが毎日倍増してるのがいけないだろう? 怒ってる藍南ちゃんも可愛らしい。ついつい愛でたくなる」

「そんな人を小動物みたいに言わないでくださいっ……というか、永眞さん、仕事行かないと!」 


 そうだった、もう八時半になっちゃう。


「本当だね。じゃあ、行こうかな」

「そうしてください。お仕事頑張ってくださいね」


 彼を玄関まで見送るために玄関まで一緒に行くと、いつものようにぎゅっと抱きしめられる。


「藍南ちゃん、なんか身体熱くない? 体調、よくない?」

「え、体調? うーん……少し微熱が続いちゃってるだけでそんなに支障はないんで大丈夫です」


 確かに最近、微熱が続いてて熱っぽいし少しだるい感じがするんだよなぁ……でも新しい生活を初めてまだ一ヶ月だし身体が慣れてないだけだと思う。

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