真白に包まれて眠りたい
41.返信の回数と心の距離

 言葉を交わさないと、知らない人になっていく感じがする。どうして返信をくれないのと怒りを感じることはもうなくなったけど、疑問は未だに残っている。
 彼の中で私は大切な存在じゃない。それが私の考える回答。私のことは大切に思っているそうだが、もし優劣をつけるなら、大切にできるものに限りがあるのなら、私はきっと溢れたところにいる。生活や時間に余裕がある時にだけ覗きにくるような、休日にだけしたくなる刺繍のような、嫌いじゃないし好きだけれど、毎日の中では忘れていて、暇になれば思い出す。必ずしも必要ではなくて、むしろなくても全然平気だけれど、たまに少しだけ暇と心を満たしてくれる。そんな夏休みの手芸。休日の女?
 一方で私は、疲れている時や余裕がない時にこそ思い出し、求める。助けてほしいのだと思う。
 与えるのが愛だと誰かが言っていたけれど、結局私は求め、縋り、与えられるのを待つ、そこから変われないらしい。

 ところで、返信が来ないことを気にしなくてもいい方法がある。自分が返信しないことだ。そうして私だけが感じている心の距離は離れ、それが虚しく、返信が来なくてもいいと毎朝毎晩挨拶を送り、そしてやはり返信が来ない寂しさに、また私は返信をやめる。以下、繰り返し。
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