イケメン御曹司は恋に不慣れ
「なんだか男に絡まれてるところを助けるなんて俺の状況と似てるな。それですぐに再会できたなら、そのままアプローチすればいいだけだろう」
「そんなに暗い顔で悩むことでもないだろうに」
「それがさ、あの時急いでいたから引き止められた時にとっさに冷たいことを言ってしまってさ。再会した時には『はじめまして』って言われるし。その後も目が合うとサッと視線をずらされたり、声かければビクつかれたりしてさ。今日だって客の男に絡まれているのを見たらイラっとして…俺おかしくなった」
頭を抱えながら「はぁー」とまたため息を吐く。
「そんなに好きなら、さっさと告白でもして彼女にすればいいだろう」
「俺、やっぱり彼女のこと好き…なのかな?」
「おいおい、それだけ彼女のこと考えてて、好きじゃないとかあるか!?」
「相当惚れ込んでるだろう。ついに恋に悩む浩介が見られたなって感じだぞ」
本当に感情のコントロールが効かない自分に呆れる。