人生は虹色
あれは1週間前のこと——



「——そうか。してないのか!一ノ瀬は高校でもバスケしてると思ってたけど、してないのかぁ」



少しがっかりした様子で、話す女性。



こちら、中学のバスケ顧問だった大城先生。



なぜか、

うちの高校に用があったみいで、

たまたま遭遇し捕まる。



「そうなんですよ」



「何でなー?一ノ瀬、才能あったのに、勿体ないがなぁ」



「もうバスケはいいかなって」



怖かった顧問にゾッと怯えながら、

僕は早くこの場から立ち去りたかった。



相変わらず、先生はごくせんにでてくるヤンクミにしか見えない。



眼鏡は普段かけていないから、

常に戦闘モード。



それに少林寺拳法全国2位と言う肩書きがあるから、なおさらヤンクミじゃないか。
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