【短編】メルティングギフト
【♡交際3ヶ月記念日♡】


カレンダーアプリを開いたら、ピンク色の文字で一際目立つように表示されていて、一気に後悔が押し寄せてきた。


どうして、忘れてたんだろう。


確かにあの日、時間を取るのは難しいと話した。

だけど、誕生日と同じく蔑ろにするつもりは一切なく、前回みたいに電話で祝おうと思っていた。


しかしそれは、私の一方的な考えで。
久代くんの気持ちを無視した浅はかな考えだった。


そうだよ。ただでさえ、これからなかなか会えなくなるんだもん。

テスト期間でも、平日なら直接祝いたいよね。
長い時間いられなくても、一目だけでも会いたいよね。


なのに、私、あんな言い方して……っ。

ごめんね久代くん。本当にごめんなさい……っ。


紙袋を抱きしめて静かに泣いた。







テスト最終日。

朝一番に登校し、久代くんの下駄箱に手紙を入れた。
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