不器用な神野くんの一途な溺愛
「 (そうだよね?私……) 」
聞いても答えが返ってこない問いを、何度か自分にぶつける。
その時――四限目のチャイムが鳴った。
神野くんからの手紙はスマホのポケットに挟んで、なくさないように取っておく。
捨てるのはなんか……ね。
神野くんに悪い気がして……それだけ。
「 (なんだか、変なの) 」
離れてる時の方が、神野くんのことをたくさん考えてる。
それが変で、何だかおかしくて……
私はスマホに入った紙を見て、クスッと笑った。