不器用な神野くんの一途な溺愛
「(小野宮、どこ行ったんだ?)」



教室を変え、棟を変え、ありとあらゆる所を探したが見つからねぇ。



「(いつの間にか教室に鞄もねぇ。帰ったか?なら家に……)」



熱が出た小野宮を運んだことがあるから家の場所は知ってる。

だが……さすがに家までいくのは迷惑だよな。



「くそ……次会ったら覚悟しとけよ、小野宮」



一日でも一秒でも早く、お前に会いてぇ。



こんなに明日が待ち遠しいのは、初めての事だった――




*神野 斗真* end


< 276 / 425 >

この作品をシェア

pagetop