不器用な神野くんの一途な溺愛
「(喋る事を頑張って、本当に良かった……っ)」
神野くん、希春先輩。
やっぱり二人には、いくら感謝してもしきれないよ……。
「あ、あり……ありが、とう……っ」
「え!?小野宮さんが泣いてる!?」
「わ~どうしたのー!ちょ、ティッシュティッシュ!」
周りの子は誰も持っていなかったらしく、シーンとした空気がその場に流れる。
だから私がポケットからオズオズとポケットティッシュを出すと、「ぷっ」という一人の笑い声につられて皆が大きな口を開けて笑った。