不器用な神野くんの一途な溺愛
「同じ……?」
「私は中学の時に、莉子ちゃんみたいに喋れなくて、いつもオドオドした女の子だったのよ」
「それが今じゃズケズケ物言う図太ぇおばさんに、」
もちろん、そこでもう一発コブシが来る。と同時に「副委員長ーちょっと」とお声がかかった。
「はーい、今行くわ!
じゃ、覚えておいて弟くん」
副委員長は、今度こそKOされて壁にもたれている俺に捨て台詞を吐く。
「地味子がオドオドしてるのってあなたにだけ? もっと周りを見なさい。地味子はね、皆が怖いの。皆が敵に見えるの。暗闇に一人、ポツンと取り残された気持ちになるの。
でもね――
そこに一人。たった一人の“ 誰か”が手を差し伸べてくれるだけで、地味子って案外逞しく変われるものなのよ」
「私は中学の時に、莉子ちゃんみたいに喋れなくて、いつもオドオドした女の子だったのよ」
「それが今じゃズケズケ物言う図太ぇおばさんに、」
もちろん、そこでもう一発コブシが来る。と同時に「副委員長ーちょっと」とお声がかかった。
「はーい、今行くわ!
じゃ、覚えておいて弟くん」
副委員長は、今度こそKOされて壁にもたれている俺に捨て台詞を吐く。
「地味子がオドオドしてるのってあなたにだけ? もっと周りを見なさい。地味子はね、皆が怖いの。皆が敵に見えるの。暗闇に一人、ポツンと取り残された気持ちになるの。
でもね――
そこに一人。たった一人の“ 誰か”が手を差し伸べてくれるだけで、地味子って案外逞しく変われるものなのよ」