図書室の姫





─ガララ




俺たちは一緒に教室に入ると自分の席に着いた。



まぁ隣どうしなんだけど。

俺がボーっとしていると

隣から笑い声が…


「くすっ…お前、いつもボーっとしてるな」

「え…

久野だっていつも本読んでるだろ」

「読書はいいんだ…あたしだけの世界…」

「なんだそりゃ。…俺も好きだけど、読書」

「そうか…」


俺たちは少し近づいた気がした。
…俺の個人的に思っただけど



バタバタッ


ガラガラッ


「岬ッ!」

「な…どうしたんだよ」

ヒロがものすごい勢いで教室に駆け込んでき…
「お前!
女嫌い直ったんだな!

良かったぁ〜」


俺がまだ回想中に…はいってくるな!






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