クールな溺愛執事とナイショの関係


意外と天然なところがあるから気づいてないだろうけど。

そもそも、俺の気持ちも知らないだろう。


……まぁ、いまはいい。

時が来たら伝える準備はできている。


11年間、どれだけ詩架を好きだったか教えてやるよ。



°


「ただいま〜」



夕方になって、詩架が帰ってきた。

まだ17の俺は運転ができないから、大人の執事が詩架を送り迎えしてくれる。

それ以外は、基本俺の役目。



「おかえりなさい、詩架さま」



詩架が帰れば必ず出迎える。

天真爛漫な詩架は、帰ってすぐに今日の出来事を話してくれるんだ。



「浬恩! ちょっとわたしの部屋に来て!」

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