甘の弱な君が好き【完】

「うん、お願い〜」



拙い手つきで切っていく私とは違い、真白ちゃんは慣れた手つきで順序よく切っていく。


私は慣れてなくて恥ずかしい



「あのさ…藍ちゃんってさ、橙真くんの何?」


少し低くなった声、棘のあるその言い方に、心がぎゅうと痛くなる。


刺さる視線も痛い。



「何って…」



「いや、橙真くんってあんまり女の子と仲良くしてるところ見たことなかったから橙真くん、藍ちゃんのこと好きなのかなって…」



「へ!?ないない!」



そもそも北浜さんはあんな性格で、隠してるけど女嫌いだし。


こんなアメリカの田舎から来た、私のことどうにか思ってるわけがない。


実際、芋女呼ばわりだし。私が勝手に好きなだけなの。



「そうなの?」



「私はパシリだもん!」



「え?パシリ?」


わけがわからずぱちりぱちりと瞬きをする真白ちゃん
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