何度生まれ変わっても ─心臓病の幼馴染と過ごした日々─
第一章
竹内先生
ピッピッピッピッ
シューッ シューッ
聞き慣れた電子音と呼吸器の音、それに消毒等の特有の匂いがする。
入院に慣れた郁は、重い瞼を開ける前から、ここが病院だとすぐにわかった。
しかし、なぜ自分が病院のベッドで寝かされているのかを思い出せない。
目を開けると、見慣れた白い天井がある。
あぁ、またこの場所に帰ってきてしまったのだと実感する。
また発作が起きたのかな、最近とても調子が良かったはずじゃ…と、郁はぼんやりした頭で思った。
さきほどまで、どこか懐かしい、長い夢を見ていたような気がするが、内容は全く思い出せない。
なぜか頬が涙で濡れているのを感じる。
…そんなことより、肋骨がなんだかズキズキする。
喉にはチューブが入れられて声が出せず、無理矢理空気を送り込まれる度にむせそうになる。
体中がチューブやコードだらけで身動きも取れないが、体がとにかくだるくて動けそうにない。
早く誰か来てくれないかな…と思いながら、体のだるさから、郁はだんだんと眠くなってきていた。
シューッ シューッ
聞き慣れた電子音と呼吸器の音、それに消毒等の特有の匂いがする。
入院に慣れた郁は、重い瞼を開ける前から、ここが病院だとすぐにわかった。
しかし、なぜ自分が病院のベッドで寝かされているのかを思い出せない。
目を開けると、見慣れた白い天井がある。
あぁ、またこの場所に帰ってきてしまったのだと実感する。
また発作が起きたのかな、最近とても調子が良かったはずじゃ…と、郁はぼんやりした頭で思った。
さきほどまで、どこか懐かしい、長い夢を見ていたような気がするが、内容は全く思い出せない。
なぜか頬が涙で濡れているのを感じる。
…そんなことより、肋骨がなんだかズキズキする。
喉にはチューブが入れられて声が出せず、無理矢理空気を送り込まれる度にむせそうになる。
体中がチューブやコードだらけで身動きも取れないが、体がとにかくだるくて動けそうにない。
早く誰か来てくれないかな…と思いながら、体のだるさから、郁はだんだんと眠くなってきていた。