時と姿を変えた恋
何よりあの頃とはきっと見た目が違いすぎる。
私は目をそらしてしまった。
「久しぶりだ。お前が辞めて以来だな」
「……本当に、ご無沙汰しています」
「お久しぶりです。最近は早樹ちゃんひとりでいらしてましたよね」
「そうですね。下の子が走り回るようになってじっとしていられなくて……こちらこそ早樹がお世話になっているようで、ありがとうございます」
「ママー、どうしたの?」
健司が引っ張る。早樹がこちらに向かって走ってきた。夫も気づいて歩いてくる。
「こんにちは」
早樹が挨拶した。
「早樹ちゃん、今日は可愛いわねえ。ステキよ」