ずるいよ、先生。
だから、その一歩を踏み出せない、、、。





正直アプローチしたところで翔馬が振り向いてくれないのは分かる、、、。





でも不安でたまんない、、、。






もし翔馬が天瀬ちゃんのことを好きになってしまったら?






私はその時先輩として接してあげられるだろうか。







私はその時まともに仕事に取り組めるのだろうか。







不安でしょうがない。







「、、、好きだよ、、、」






私の独り言は静かな診察室に吸い込まれていった。








本当は声に出してしまいたい。







でも、嫌われるぐらいなら、、、‼‼‼!








「、、、、んぅ、、、、、」







、、、、‼‼!‼‼







そうだった‼‼







天瀬ちゃんのこと見ておかなきゃ、、、。








自分の世界に浸りすぎていた、、、、。
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