幽霊だった君にもう一度恋をした。
次の日私は荷物を持ち急いで家を出た。
「おはよ、陽翔!今日行きたいところあるから着いてきて!」
「お、おはよう。そんな急いでどうしたの、?」
「あ、ご、ごめん。」
「いいよ!そんな急用じゃないならゆっくり行こ?」
「うん、、。」
そうだ、もしこれが陽翔の本当の心残りなら今日成仏してしまう。
ゆっくり、、行こう。
「う、うん、ゆっくり行こっか。」
「昨日は何してたの?」
「き、昨日!?」
「う、うん、?来れなかったから」
「あー、昨日は家でごろごろしてたよ!
て言うかなんで日曜日いつも陽翔来ないの?」
「なにー?寂しい?」
「!うん!さ、寂しい!」
「!そ、そっか!!!」
陽翔は私がこんなことをいうと思ってなかったのか目を見開いて驚いていた。
「で、どーして?」
「そ、それは、、」
「大丈夫だよ!なんでも聞くから。なんでも言って!婚約者でしょ?」
自分で言っていて少し悲しくなった、、。
今日で婚約も無くなってしまうのかな、とか、、思ったりした。
「そ、うだね。霊ってさ何個か種類があって、、死んだことに気づいてない霊とか、自分は生きてるって思い込んでるやつとかさ、まぁだから影響は少ないけどね、はは」
と陽翔は苦笑いをする。
「うん。」
「未練があるとか、、この世界に恨みをもってるとか、、いうのがあってでその中にも位があって、高いのには良い霊もいるんだよ!守護霊とかさ聞いたことあるでしょ!結菜の守護霊になりたかったな、、。でも俺は、悪いやつなの!」
「そ、そんな、なんで、陽翔が悪いやつなの!?夕陽くんを守った優しい人なのに!」
「それは、言う事聞かないからかなー本当は週に3回しか、降りて来れないんだけど、、、そんなん無理じゃん!まぁ、だからその分罰があるのですよ、、はは。それが結構きついんだけどさー!まぁ結菜に会えないよりかは全然へーきだからさ!だから日曜日は来れないんだよね!ごめん!」
陽翔は真っ青な顔で言った。
もうバレバレだよ、、。
そんな苦しい思いしてまで会い来ないでよ、、。
私のことは気にしないで、。
自分のこともっと大事にしてよ、、。
私は涙目になりながら、決心した。
陽翔を成仏させる。陽翔を私、から解放、、すると。
「結菜泣かないで?僕は大丈夫だから!」
「うん、それじゃ行こっか!思い出の場所」
「う、うん?」
と陽翔は困り眉になる。
電車で15分くらいの所にある大きい病院に、私たちは向かった。
「ここだよ、!」
「ここ、って、、、」
「そう、!私たちが入院してた病院!久しぶりだよねー。」
「お、思い出したの、、?」
「んー?思い出したよ、当然じゃん!大切な大切な思い出だもん!覚えてなくてごめんね、、。遅くなってごめん。」
なんで、もっと早く思い出さなかったのだろう、、。
そしたら、陽翔をもっと早く楽にしてあげれたのに。
こんなに好きになる前に、、。
「そ、っか、そっか!思い出したんだ。大好きだよ、結菜。」
とすごい嬉しそうに私に抱きついてきた。
「私も大好きだよ。」
「ねぇ、一緒に絵かかない?屋上で」
「うん、いいよ、久しぶりだね。」
「これ、一緒にスケッチしよ!」
「え、これって俺の部屋にあったやつ、、?」
「ん?そうだよ!陽翔の部屋にあったやつ。」
「え、いつ入ったの?てか、あの棚には鍵がかかってるはずだし、」
「えへへ、早く行くよ!」
私は涙をかき消すように階段を駆け上がった。
「懐かしいねー!」
「うん。俺さ今めっちゃ幸せ。」
「私も。今すごい幸せだよ、、ねね陽翔これ付けて」
と言って持ってきた指輪を出した。
「え!これ、、懐かしいな、、」
と言って、手を差し出してきたので付けると満足気に手を太陽にかざしている。
「今度は俺がつける番、手出して。」
と言い陽翔は箱から指輪を取り出した
なんで箱に2個はいっているかというと、もし記憶がなくなって私の事を忘れても思い出させるから、思い出した時これを持ってきて結婚式みたいなことしよって言ったからだ。昔の私天才じゃないか。
まぁ結局私が持ってきちゃったけど、、
私が手を出すとゆっくりその指輪が左の薬指にはまる。手を夕日にかざして見るとなんか泣けてきた。
もう居なくなっちゃうんだなとか、懐かしいなとか思ってたら勝手に涙が落ちてた。
「結菜なんで、泣いてるの?」
と言われ陽翔を見たらその姿にもっと泣けてきた。
「なんで、って気づいてないの?陽翔消えかかってるんだよ?」
「え、、?何言って、、」
陽翔の体は少しずつ光が増して、足の方から欠片が崩れ落ちていた。
「私ね!陽翔を好きになれてほんと良かった!約束は果たせなかったけど、すごい幸せだよ!」
「俺は結菜と会えなくなるなんて嫌だ。いやだ、、」
「私たちはここの中でなら会えるでしょ?私たちのこころはひとつなんでしょ!」
「僕たちのこころはひとつなんだよ!?会えない時だって心にいるだから、泣かないで?」
って言ったのは陽翔でしょ。
「そうだね、、。ありがとう。でも僕は2つ目の約束破る気ないから!大好きだよ。結菜。」
破る気ない、ってどいう意味、、もしかして生まれ変わっても結婚するってやつ!?そんなことが出来たらいいのに、、、
「私も大好きだよ。陽翔。」
その瞬間陽翔の体は光に包み込まれ居なくなってしまった。
すると、コトッという音がして床を見るとさっき陽翔の指にはめたはずの指輪が落ちていた。
いない。
もうここには陽翔がいないんだ。
そう思うと涙が一気に溢れ出てきた。