幽霊だった君にもう一度恋をした。
学校に行く準備を済ませ
「行ってきます。」
と小さく言ってから家を出た。
すると、陽翔が満面の笑みで待っていた。
「おはよう!」
と私は笑顔で言った。
陽翔の顔を見たらなんか、体調悪いことかなんて吹っ飛んで、今日も1日頑張れそうな気がした。
「おはよう!!」
と言い陽翔は笑顔のまま歩き出した。
ただ彼のことを見ることが出来るのも話すことが出来るのも私だけなので、あまり大声では話せない。
電話をしているふりをしたりしている。
私は乗り気では無いものの勇気をだし、気になることを全部聞いてみることにした。
「ねぇねぇ、なんで陽翔は幽霊なの?」
と囁き声で言ってみた。
聞こえてるか心配だったけど陽翔の顔を見ると一瞬笑みが消え、少し間を開けて笑顔で
「なんでだろーね」
と曖昧な返事をした。
「私は真面目に聞いてるの。やり残したことがあるから陽翔は今ここにいるんでしょ?私は陽翔が居なくなるんじゃないかって不安なの。そんなに、私は信用ない?」
と陽翔の心を揺さぶる作戦で言ったが、
「大丈夫!ずっとそばにいるから!」
と結局濁されてしまった。
そして、そのとき後ろから
「結菜!おはよ〜!」
と自転車に乗った親友の日向心結(ひなたみゆ)の声が聞こえてきた。
内心、また聞きそびれてしまったと思ったがここで陽翔と話すわけにもいかないので、
「おはよう!」
と元気よく私は心結に向かって言った。
そして陽翔はいつの間にか消えていて、2人で登校した。