幽霊だった君にもう一度恋をした。
陽也side
メールしてから10分以上経っている。
七瀬が来る気配が全くない。
何か嫌な予感がする。
心配になり教室に戻ろうとすると、階段の踊り場で倒れている七瀬がいた。
「な、七瀬!!」
と大きめの声で呼んでも返事は無く、職員室に近かったためその声に驚いた先生たちがぞろぞろとやってきた。
「どうしたんだ?何かあったのか?」
と、言った先生が、七瀬の倒れているのに気付き、
「七瀬!大丈夫か!?」
「救急車呼びますね」
と大事になってしまった。
俺は救急車に付き添いで乗り大きい病院に着いたとき来たこともないのになんだか懐かしい気がした。
七瀬が緊急治療室で手当をしてもらっている間不安で仕方がなかった。“また“いなくなるんじゃないかって、、
ま、また?
いや自分でもそう思ったのは謎だ。
病院の椅子で、待っていると結菜の家族がやってきた。
そして、お母さんらしき人に話しかけられた、
「君は、陽也くんだよね?」
「は、はい。」
「き、君の話は結菜からよく、き、聞いてるのよ〜。」
「そうなんですか、」
「この前は結菜が迷惑かけてすまんな。」
とその後お父さんが話しかけてきた。
「いえいえ、そばにいれて良かったです」
そういえばことお父さんどこかで見たことあるような。、、気のせいか、、
そして、七瀬が出てきて
「娘は無事ですか!?」
とお母さんが駆け寄った。
「はい。大丈夫です。少し頭を打っていたようですが問題なかったです。麻酔が切れたら起きると思います。検査入院の話がありますので、御家族様は待合室でお待ちください」
と言う医者の話をしたあと、少し奥に結菜見て泣いていた大学生くらいの人がいて、一瞬こっちを見た気がして、なんか見た事あるよな感じがしたから少し気になった。
でも、良かった。ほんとに良かった。と安心してちょっと泣きそうなっていると、
「神宮寺くん、病室で結菜のこと見ててくれる?私たちは先生の話を聞いてくるから」
とお母さんに話しかけられた。
「わ、分かりました」
そんな俺なんかが見ていていいのだろうか、
と思ったが気づいた時にはもう病室のドアの前に立っていた。
病室に入ると、静かに眠っている結菜がいた。
物音を立てないように、ベッドの隣にあった椅子に座った。
病室はものすごく静かで、時計の針の規則正しい音が響いていた。
外が夕日に染った頃結菜の目から涙が溢れてきた。
心配になり、
「結菜?、、、」
なんて、名前で呼んでみた。
早く目覚ませよ。なんて思っていると
「陽翔?、、へへ」
と、笑顔でこっちを見てる七瀬がいた。
寝ぼけているのか俺を陽翔と呼んだ。
その言葉で思い出した。
俺は元は八神陽翔だということを。
前から結菜が大好きだったということ。
泣きながら笑ったその笑顔はとても幸せそうで、
「そうだよ。陽翔だよ、久しぶり。結菜。」
と言って、思わず手を繋いでしまった。
そして、また眠ってしまった。