幽霊だった君にもう一度恋をした。
勿忘草
「おはよう。澄麗」


と優しい笑顔でかけられた言葉に戸惑いながら私は


「お、おはよう。陽也」


と返し、笑い合う。


幸せだなんて思えたのは一瞬だった。




私が高校1年生の夏休み。

ずっと幼なじみとして過ごしてきた陽也に告白されたのは正直戸惑った。

まったく異性として意識してなかったから。

でも、告白を断ったら幼なじみに戻れない気がして、関係が壊れてしまうのが怖くて、付き合うことにした。

でも、デートしていくうちに異性として好きになっていった。


幸せだった。


夏休みが終わり学校が始まった。


朝2人で手を繋いで登校すると、すぐに人に囲まれて質問攻めにあった。

陽也が付き合ったと言うと、周りにいた女子が悲鳴をあげた。


それからというもの、いじめが始まった。


最初は陰口で似合ってないとか地味、ブスとか散々言われた。


自分でも地味で陽也に似合ってないと思ってたから、余計に悲しくなった。


それから、自分磨きを頑張った。髪を染めたり、ネイルをしたりメイクもたくさん練習した。


でも無理をしていたのか、、
元気がないことに気づいたのか陽也は


「澄麗?最近元気ないでしょ、、?」


「え、っ別にそんなことないよ、、?」


自分では心配させたくなくて隠しているつもりだったけど、バレてるんだなと、、


「何年一緒にいると思ってんだよ、、幼なじみでもあるんだぞ!しかも髪もネイルもして、俺にはなんも言ってくれなかったし、。まあ可愛いけどさ、、」


か、かわいいなぁ、、。
ほんと、、ずるい。


「あはは、ごめんごめん。ありがと、ほんとに大丈夫だから。貧血気味なだけ!」


「そっか。無理しないで、、いつでも相談のるから。なんでも話して、頼って」


なんか、申し訳なくなってきた。全部言ってしまおうかとも思うけど、心配かけたく、、ない、、。



< 71 / 92 >

この作品をシェア

pagetop