【短】「花火を背にした少女」

完成

Side:歌月理(うつり)


 絵翔(かいと)の家に上がる前に、もう一度スマホを見る。

 昨日の夜にアップした写真は、やっぱり絵翔(かいと)の絵ほど伸びていない。




「我ながらいい写真だと思うんだけどな~」




 ため息を吐いてから、まぁいいやと切り替える。

 何せ絵翔(かいと)からの呼び出しを受けたんだもの。

 昨日ああ言ってたし…そういうことでしょ!?




「こんにちは~」




 ピンポーンとインターホンを鳴らして絵翔(かいと)ママに招いてもらうと、勝手知ったるなんとやら、と絵翔(かいと)の部屋にまっすぐ向かった。




 コンコン


絵翔(かいと)~」


「ん、来たな。…これ」




 ノックをしてから部屋に入ると、絵翔(かいと)はまっさきにスマホを見せてきた。

 画面に映っているのは見たことがない油絵。

 背景はこの部屋。
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