青白磁のエンドロール






 異動にしては、もの凄く恵まれた距離の異動だし、そう落ち込むこともないが。やっぱり……。

「冗談じゃなかった、悲しい……」

「だってさ、新卒の頃からO街支店にいるし、いつかはって思ってたよ。……でも悲しいのは悲しいね」

 転勤があるのは、入社当初から誰もが知っている。転勤があったから、ちせとも巡り合えた。

「ちせ、いつかできたら良いなって一人で思ってた内容、話してもいい?」

「……何?」








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