妹に彼氏を寝取られ傷心していた地味女の私がナンパしてきた年下イケメンと一夜を共にしたら、驚く程に甘い溺愛が待っていました【完】
地味で平凡な男……と言われても、今はもう百瀬くんと付き合ってるし、私は別に外見で選んでいる訳じゃない。
貴将にしても、そんな理由で奪われたのだと思うと本当に腹立たしい。私は彼の外見じゃなくて、内面を見て好きになっただけだったのに。
有紗のあの口振りからすると、きっとまた私の元へ現れるだろう。
百瀬くんが彼氏だと知ったら、必ず近付くに決まってる。
いくら百瀬くんにその気が無かったとしても、有紗の摩の手にかかれば落ちてしまうかもしれない。
そう考えたら一気に気分が落ち込んでしまった。
「亜夢、どうかした?」
合鍵を持っている百瀬くんがいつまでも出て来ない私を心配したらしく、中に入って様子を見に来た。
「あ、ごめん。今行くね」
不安な気持ちを悟られないように笑顔を浮かべる私に百瀬くんは、
「何かあった? 隠し事は無しにして、話してよ」
そう言いながら自分の胸に引き寄せ、私をぎゅっと抱き締めてくれた。
「……今さっき、妹から電話がかかってきて……」
「妹? ああ、彼氏寝取ったっていう……」
「……あの子、私が自分よりも良い思いする事が気に入らないんだと思う。元カレの事も、顔が良くて高収入だったから奪っただけだって言われちゃって、そんな理由で別れなきゃならなかったんだと思ったら、何だか……」
こんな話、百瀬くんは聞きたくないだろうに、私を気遣ってか、ただ黙って話を聞き、頭を撫でてくれる。
「……ごめんね、元カレの話なんて聞きたくないよね。もういいの、もう終わってる事だし、どんな理由にしても騙される方が悪いんだから、あの人にも非はあったもの……それよりも、もしまた有紗が私の前に現れて、百瀬くんと付き合ってる事を知った時の方が……不安なの」
「どうして?」
「だって、有紗は本当に可愛いのよ? 私みたいな地味で平凡じゃない……言い寄られたら、気が変わるかもしれない……」
こんな事言うなんて失礼にも程がある。これじゃあ百瀬くんを信用していないみたいだから。
流石に怒るかなと思ったけど、
「大丈夫、絶対に有り得ない。不安に思う事は無いんだよ。寧ろ、まだまだ不安にさせてるのが申し訳ないくらい。ほら、とにかく出掛けよう? 嫌な事は忘れて、楽しもうよ」
百瀬くんはどこまでも優しかった。
貴将にしても、そんな理由で奪われたのだと思うと本当に腹立たしい。私は彼の外見じゃなくて、内面を見て好きになっただけだったのに。
有紗のあの口振りからすると、きっとまた私の元へ現れるだろう。
百瀬くんが彼氏だと知ったら、必ず近付くに決まってる。
いくら百瀬くんにその気が無かったとしても、有紗の摩の手にかかれば落ちてしまうかもしれない。
そう考えたら一気に気分が落ち込んでしまった。
「亜夢、どうかした?」
合鍵を持っている百瀬くんがいつまでも出て来ない私を心配したらしく、中に入って様子を見に来た。
「あ、ごめん。今行くね」
不安な気持ちを悟られないように笑顔を浮かべる私に百瀬くんは、
「何かあった? 隠し事は無しにして、話してよ」
そう言いながら自分の胸に引き寄せ、私をぎゅっと抱き締めてくれた。
「……今さっき、妹から電話がかかってきて……」
「妹? ああ、彼氏寝取ったっていう……」
「……あの子、私が自分よりも良い思いする事が気に入らないんだと思う。元カレの事も、顔が良くて高収入だったから奪っただけだって言われちゃって、そんな理由で別れなきゃならなかったんだと思ったら、何だか……」
こんな話、百瀬くんは聞きたくないだろうに、私を気遣ってか、ただ黙って話を聞き、頭を撫でてくれる。
「……ごめんね、元カレの話なんて聞きたくないよね。もういいの、もう終わってる事だし、どんな理由にしても騙される方が悪いんだから、あの人にも非はあったもの……それよりも、もしまた有紗が私の前に現れて、百瀬くんと付き合ってる事を知った時の方が……不安なの」
「どうして?」
「だって、有紗は本当に可愛いのよ? 私みたいな地味で平凡じゃない……言い寄られたら、気が変わるかもしれない……」
こんな事言うなんて失礼にも程がある。これじゃあ百瀬くんを信用していないみたいだから。
流石に怒るかなと思ったけど、
「大丈夫、絶対に有り得ない。不安に思う事は無いんだよ。寧ろ、まだまだ不安にさせてるのが申し訳ないくらい。ほら、とにかく出掛けよう? 嫌な事は忘れて、楽しもうよ」
百瀬くんはどこまでも優しかった。