妹に彼氏を寝取られ傷心していた地味女の私がナンパしてきた年下イケメンと一夜を共にしたら、驚く程に甘い溺愛が待っていました【完】
「……亜夢、俺の事、嫌いになった?」
ずっと、不安だった。
俺が仕組んだ事とは言え、浮気現場を目撃させて亜夢を傷付けてしまった事。
過去の俺の、恋愛歴と恋愛観。
浮気するような奴は当然クズだけど、俺は俺で相当クズだったと思う。
全てを知った今、亜夢は俺をどう思っているのか、不安で仕方ない。
そんな俺の問い掛けに亜夢は顔を上げて涙を拭うと、
「……嫌いになんて、ならないよ」
俺を見上げ、視線を合わせながらそう答えてくれた。
「……本当に? だって俺、亜夢と付き合う前に、好きでも無い女と、沢山寝たんだよ? 亜夢の、妹も含めて……」
「……確かに、その話を聞いた時は驚いたし、嫌悪感もあったし、ちょっと軽蔑もした。百瀬くんって、そういう人だったんだって……。でも、そうなった原因はあった訳だし、今更過去の恋愛の事をとやかく言ってたら、キリが無いと思う」
「……そうかもしれないけど……」
「それにね、嫌われる事を覚悟で、百瀬くんは包み隠さず話してくれた。私思うんだけど、本当なら百瀬くんは全てを隠し通す事も、出来たんじゃない?」
「それはまあ、そうする事も……少なからず考えはしたよ」
亜夢の言う通り、俺が全てを隠し通す事は出来た。有紗にだって、俺が『百瀬』である事を隠す手段はいくらでもあったと思う。
「けど、亜夢と付き合えて、傍に居れるようになって、大切な人に、嘘をつき続けるのはどうなのかなって、悩んでた。例えそれが亜夢の為だったとしても、嘘をつき続けるのは……やっぱり違うんじゃないかなって」
有紗の事もそう。あの時は偶然会ったにしても、俺が『九條 百瀬』だとバレないようにする事は出来なくも無かった。
だけど、それには更に亜夢にも嘘を重ねなきゃいけないし、あの執念深い有紗の情報網は意外と馬鹿に出来ないから、隠し通す事は出来なかったと思う。
ただどちらにしても、あの場で俺が有紗の元カレだとバラす事はしたく無かった。
話すなら、きちんと初めから話したかったから。
だから、有紗が俺に気付いて先に言われる前に俺の口からきちんと話そうと思っていたけど、嫌われるのを恐れてなかなか決意出来なかったばかりに、結局有紗から過去の事を暴露された結果、亜夢にも不信感を与えてしまったんだ。
ずっと、不安だった。
俺が仕組んだ事とは言え、浮気現場を目撃させて亜夢を傷付けてしまった事。
過去の俺の、恋愛歴と恋愛観。
浮気するような奴は当然クズだけど、俺は俺で相当クズだったと思う。
全てを知った今、亜夢は俺をどう思っているのか、不安で仕方ない。
そんな俺の問い掛けに亜夢は顔を上げて涙を拭うと、
「……嫌いになんて、ならないよ」
俺を見上げ、視線を合わせながらそう答えてくれた。
「……本当に? だって俺、亜夢と付き合う前に、好きでも無い女と、沢山寝たんだよ? 亜夢の、妹も含めて……」
「……確かに、その話を聞いた時は驚いたし、嫌悪感もあったし、ちょっと軽蔑もした。百瀬くんって、そういう人だったんだって……。でも、そうなった原因はあった訳だし、今更過去の恋愛の事をとやかく言ってたら、キリが無いと思う」
「……そうかもしれないけど……」
「それにね、嫌われる事を覚悟で、百瀬くんは包み隠さず話してくれた。私思うんだけど、本当なら百瀬くんは全てを隠し通す事も、出来たんじゃない?」
「それはまあ、そうする事も……少なからず考えはしたよ」
亜夢の言う通り、俺が全てを隠し通す事は出来た。有紗にだって、俺が『百瀬』である事を隠す手段はいくらでもあったと思う。
「けど、亜夢と付き合えて、傍に居れるようになって、大切な人に、嘘をつき続けるのはどうなのかなって、悩んでた。例えそれが亜夢の為だったとしても、嘘をつき続けるのは……やっぱり違うんじゃないかなって」
有紗の事もそう。あの時は偶然会ったにしても、俺が『九條 百瀬』だとバレないようにする事は出来なくも無かった。
だけど、それには更に亜夢にも嘘を重ねなきゃいけないし、あの執念深い有紗の情報網は意外と馬鹿に出来ないから、隠し通す事は出来なかったと思う。
ただどちらにしても、あの場で俺が有紗の元カレだとバラす事はしたく無かった。
話すなら、きちんと初めから話したかったから。
だから、有紗が俺に気付いて先に言われる前に俺の口からきちんと話そうと思っていたけど、嫌われるのを恐れてなかなか決意出来なかったばかりに、結局有紗から過去の事を暴露された結果、亜夢にも不信感を与えてしまったんだ。