旧財閥家御曹司の愛妻渇望。 〜ご令嬢は、御曹司に甘く口説かれる。〜
初夜と約束


 式から帰ってきて私たちは、嘉納家専属のシェフが腕をかけて作ってくださったお祝いの料理をいただいた。


「……どうでございましたか? お式は」

「とても良かったわ。だけど緊張してしまって……天浬さんは慣れていらっしゃるのか堂々としていてかっこよかったですけど」

「旦那様は幼少期からメディアには度々出ておいででしたし、慣れというか普通のことなんでしょうね。きっと結鈴さんもすぐなれますよ」


 今はお風呂上がりで、髪を整えてもらっている。寝衣はレースの可愛いネグリジェだった。でもこれ、チュール生地で透け透けだし裾も短い……見えちゃうんじゃないのかな?少し恥ずかしいんだけど……
 これも天浬さんが用意したものなのかな?こういう趣味……!?



< 28 / 53 >

この作品をシェア

pagetop