ポンコツ魔女は王子様に呪い(魔法)をかける
 けれど、一足先に手の届かないところへ到達していた私たちはそのまま顔を見合わせた。
 

 きっとこれは、王太子としても、そしてその王太子の未来の恋人(未定)としても相応しくない行為なのだろうけれど。

「「ぷはっ」」

 今だけはみんなに見守られつつ二人きりのその場所で、吹き出すように笑いあったのだった。
< 121 / 231 >

この作品をシェア

pagetop