ポンコツ魔女は王子様に呪い(魔法)をかける
 あえて私が恥ずかしがるような言い方をあえてしているだろうメルヴィに思わず抗議するが、自嘲するように口元でけで笑ったメルヴィが一瞬だけ私の腰を掴む手を離した。


 ――ぬち、と私の蜜壺に固いものが触れる。

「!」

 手を離されたのは一瞬だったので軽く触れるくらいだったが、ナニが触れているのかはすぐに察した。

“これって、メルヴィの”

「そんな言い方ばかり、じゃないよ。未来を説明してるだけ。俺がリリの手を剥がすために腰を支える手を離したら……まだ慣らしてないリリのナカに俺のが挿入しちゃうだろうね」
「ま、待って、それは」
「刻んでって言ったその言葉通り刻んであげる。リリははじめてでしょう? このままじゃ痛いかもね」
「痛い……」
「溶かした石鹸のとろみが愛液の代わりにはなるだろう。それに媚薬の成分が入ってるらしいから痛みも多少は軽減されると思うよ」

“媚薬の成分?”

 だから少し触れられただけで快感が全身を駆け巡ったのかと理解した。

「でもこの媚薬は同じ湯に浸かってる俺にも効果はあるからさ。何度もリリのナカを擦って突き上げることになるんだけど……どうする?」
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