ポンコツ魔女は王子様に呪い(魔法)をかける
言われるがままそっと差し出すように舌を出す。
そんな私の舌を舐めるようにして軽く触れさせたメルヴィは、そのまま絡めとるように舌を動かした。
「――ッ!」
ぐちゅぐちゅと湿ったような音が耳に響く。
まるで耳までも触れられているような錯覚に陥りつつ、彼の舌を求めて必死に伸ばしていると、そんな舌を突然強く吸われてびくりと肩が跳ねた。
「ん、ふ……、んんっ」
彼から与えられるその行為に夢中になっていた私は、無意識にメルヴィにしがみつき体重をかけていたのだろう。
「ん、――ひゃっ!」
ぐらりと突然メルヴィが後ろに倒れ込むようにベッドに寝転んだ。
“待っ、この体勢……っ”
メルヴィと一緒に倒れ込んだ私は完全に彼を押し倒し、彼の腹部へ馬乗りになっていて。
「……ふふ、この体勢いいね」
いつものようににこにこと笑うメルヴィが、どこか切なそうに劣情を含んでいた。
「す、すぐ降りるから!」
「まさか。降ろさないよ?」
「ふわっ」
慌てて上から降りようとした私の腰をぎゅっと抱えるようにメルヴィの手が回されて。
「ね、リリ」
まるでねだるように見上げられる。
そんな私の舌を舐めるようにして軽く触れさせたメルヴィは、そのまま絡めとるように舌を動かした。
「――ッ!」
ぐちゅぐちゅと湿ったような音が耳に響く。
まるで耳までも触れられているような錯覚に陥りつつ、彼の舌を求めて必死に伸ばしていると、そんな舌を突然強く吸われてびくりと肩が跳ねた。
「ん、ふ……、んんっ」
彼から与えられるその行為に夢中になっていた私は、無意識にメルヴィにしがみつき体重をかけていたのだろう。
「ん、――ひゃっ!」
ぐらりと突然メルヴィが後ろに倒れ込むようにベッドに寝転んだ。
“待っ、この体勢……っ”
メルヴィと一緒に倒れ込んだ私は完全に彼を押し倒し、彼の腹部へ馬乗りになっていて。
「……ふふ、この体勢いいね」
いつものようににこにこと笑うメルヴィが、どこか切なそうに劣情を含んでいた。
「す、すぐ降りるから!」
「まさか。降ろさないよ?」
「ふわっ」
慌てて上から降りようとした私の腰をぎゅっと抱えるようにメルヴィの手が回されて。
「ね、リリ」
まるでねだるように見上げられる。